病院には様々な診療科目がありますが、外科と整形外科、または外科と内科を混同する人が少なくありません。外科というと、外傷を診察するというイメージがありますが、内臓や神経の病で手術による治療を専門に行う診療科目が多いのが特徴です。

ちなみに内科は、主に薬剤による治療を専門に行うのが特徴です。そのため、外科に比べると緊急性の低い患者の受診が目立ちます。反対に緊急性の高い患者が多い外科は、一般外科と専門分科とに別れており、一般外科では幅広い疾患を診ますが、専門分科では脳神経外科をはじめ、消化器外科や心臓外科など、約20種類にもわたる専門分野に細分化されます。ですから、外科で働く看護師は、自分の配属先で必要な専門知識を身につける必要性が出てきます。

ところで、前述したとおり、外科には緊急性の高い患者が来院するので、看護師はどの診療科においても迅速に対応しなければなりません。また、医師の診察の補助や受診する患者の状態によっては、体を支えたり、様子をしっかりと観察するなど、臨機応変な対応も必要です。その他にも、治療に必要なガーゼや消毒液などの準備をしたり、入院が必要な患者に対しては、バイタルチェックや検査の補助、患者やその家族のフォローなど、すべき仕事はたくさんあります。さらに、病棟に勤務する場合は、術前処置や術後の処置なども行わなければならないので、内科よりもハードかもしれません。

しかし、急患が順調に回復してしく様子を目の当たりにすると、自分の仕事にやりがいや誇りを感じられるので、「命に寄り添う仕事をしたい」という方は、ぜひ注目してみると良いでしょう。外科の仕事はハードですが、外科看護師としての経験は将来の財産になるはずです。